でも、俺の目の前に立っていたのは明菜ではなかった。 派手な化粧をした、短いスカートをはいた20代半ばの二人の女。 女達は上目遣いで俺を誘惑する。 「君、かっこいいね。一緒に遊ばない?」 「誰か待ってるのぉ?」 鼻につく香水の匂いがあまりにも不快で。 「遊ばねぇよ」 俺は眉間に皺を寄せて女達を睨んだ。