「へぇ、そうなんですか。参考になりました」


興味なさそうにそう言うと、再び小林は日誌に視線を移した。


「ねぇ……、あんた素材良いしもう少し身だしなみに気を遣ったら?」


「……え?」


日誌を書いている小林の顔を正面から凝視して気付いたことがある。


この男、なかなかいけると。


分厚いメガネの下の目はよく分からない。


でも、鼻筋の通った小さな鼻。


キメの細かい綺麗な肌。


いつも家にこもって勉強しているはずなのに、ほんのり日焼けしている。


小さな顔、薄い唇。


180センチはあると思われる身長。



小林はなかなか良い素材を持っている。


磨けば、きっと光るに違いない!!