「てかさ、小林って髪の毛とかしてんの〜?すっごいボサボサ。人形の毛みたい」 「佐和さん!!僕のことなんてどうでもいいんですから、問一の答えを……――」 そう言い掛けると、佐和が俺の髪に手を伸ばした。 ヤバイ、このままじゃ……――。 「……――おい!やめろ!!」 そう叫んで、佐和の手を掴んだ時には、時すでに遅し。 テーブルの上に、ポトリと黒い物体が落ちた。