「天然で可愛い杉崎くんで通ってるから女が集まってくるんだよ。ウザいなら本性現わせよ」 「う~ん。それは無理だな。このまま穏やかな学園生活を送りたいし。それに龍心みたいに謹慎とかになったら課題やんなきゃだし、めんどーじゃん」 「へぇ。なら我慢しろよ」 何でこいつの愚痴聞かなきゃなんねぇんだよ。 適当に流して立ち上がると、突然、大虎が俺の腕を掴んだ。 「話、まだあるんだよね」 「何の話だよ?」 「とりあえず、座ってよ」 掴まれている腕に痛みを感じ、俺は仕方なく元の位置に腰掛けた。