「そこでだ!一クラス3人はお化け係にならないといけない。立候補者はいるか?」 お化け係? 準備とか絶対めんどくせぇ。 そう考えているのは自分だけではなかったのか、誰ひとりとして立候補しようとする奴はいない。 すると、ずっと机に顔を伏せていた明菜が突然声を上げた。 「先生、立候補じゃなきゃダメなんですか?」 「いや、別に立候補じゃないといけない決まりはない。推薦したい人でもいるのか?」 「……はい。あたしは、小林君がいいと思います。顔も怖いし、お化け役には適任だと」