Marvelous mercenary-マーヴェラス・マーセナリィ-

「ありがとう!」

 笑顔で即座に置いてあった毛布にくるまり、青年の右肩にもたれかかって目を閉じた。

 しばらくすると少女から静かな寝息が聞こえてくる。今までの疲れから、すぐに眠りに就いたようだ。

 彼女に一体、何があるのだろうか。こうまでして彼女を狙う理由とは一体、何だ?

「余計な詮索(せんさく)は無用だ」

 気がつけば空を見ていたアレウスが背後に立っていた。

「人の心も読めるのか」

「いいや。今のお前が考えていることは大体、解る」

 そう言ってベリルのすぐ後ろで立ち止まった。この状態で敵が来たら終わるなとベリルは眉を寄せつつ薄笑いを浮かべる。