「それでもよいのか」
冷ややかな瞳を少女に落とし、セラネアは尚もその力を求めた。
「グ……。うっ」
「そうだ。お前は地べたに這いつくばっていればいい」
キリアは痛みでセラネアの力から解放され倒れ込むベリルを薄笑いで見下ろした。大理石の床に拡がる赤い液体に芸術的とさえ感じている。
「どうだ。脈打つ度に自分の体から血が抜けていくのが解るだろう?」
それこそがお前に送る葬送曲だ。じっくりと味わえ。
「ベリル! くそっ! 動け! 動けよっ」
アレウスは必死でセラネアの呪縛から逃れようともがくが、体は鉛のごとく硬く重たいままだった。
「俺は、ミレア様を護る従者ではないのか──!?」
なんと不甲斐ない、こんなにも俺は非力だったのか。ずっとベリルに助けられてばかりじゃないか。なのに俺は何一つとして、あいつを助けられない。
冷ややかな瞳を少女に落とし、セラネアは尚もその力を求めた。
「グ……。うっ」
「そうだ。お前は地べたに這いつくばっていればいい」
キリアは痛みでセラネアの力から解放され倒れ込むベリルを薄笑いで見下ろした。大理石の床に拡がる赤い液体に芸術的とさえ感じている。
「どうだ。脈打つ度に自分の体から血が抜けていくのが解るだろう?」
それこそがお前に送る葬送曲だ。じっくりと味わえ。
「ベリル! くそっ! 動け! 動けよっ」
アレウスは必死でセラネアの呪縛から逃れようともがくが、体は鉛のごとく硬く重たいままだった。
「俺は、ミレア様を護る従者ではないのか──!?」
なんと不甲斐ない、こんなにも俺は非力だったのか。ずっとベリルに助けられてばかりじゃないか。なのに俺は何一つとして、あいつを助けられない。



