Marvelous mercenary-マーヴェラス・マーセナリィ-

 この二人、気にはなっていた。

 しかし、訊かれたくない事もあるだろう。私はそれほど世話焼きでもない。そうは言えど、求められるなら応じるまでだ。

「私に要請するという事か」

「そうです」

「何をおっしゃるのです。ミレア様!」

「アレウス。わたしたちは外に慣れていません。この先もわたしたちだけで逃げ続けるのは、無理だとは思いませんか」

「それ、は──」

 アレウスもそれは解っている。それでも、見ず知らずの人間を加えることには抵抗があった。

 ベリルは二人のやりとりをしばらく見つめたあと、

「まずは乗れ」

 親指でオレンジレッドのピックアップトラックを差し示した。

 ピックアップトラックとは、アメリカでは大型以外のトラックの分類だが、日本ではキャビンと荷台が一体のものをさす。

 使い古された車を見た二人は、彼には似つかわしくないなと思いつつ言われた通りに乗り込んだ。

 しかしふと、彼の職業を思えばそうでもないのかと考え直す。