Marvelous mercenary-マーヴェラス・マーセナリィ-

「人工生命体の作成には、多くの犠牲を払った事だろう」

 政府はヒトDNAを用い、人間の胎内を介さずに人工的に人を作り出す事を目標とした。

「現存する全ての人種のヒトDNAを収集し、それを分裂・合成・結合させる事で人工生命体を造り出した。私はその唯一の成功例だ」

「──っ!?」

 想像していた以上の言葉にミレアは驚愕(きょうがく)した。

「それ以降は成功しなかったようだが、上の人間は大いに喜んだだろうね」

「あなたは、いつそれを」

「三歳のときだったかな」

 ベリルはさしたる感情もなく応えたがミレアは知らされた年齢の、あまりの小ささに目を伏せた。

 たった三歳の子どもに、そんな残酷な真実を述べるなんて──

「政府によって選ばれ、招かれた専門家から学ぶ事が日課だった」

 それに、どういう意図があったのか。今となっては解らない。