Marvelous mercenary-マーヴェラス・マーセナリィ-

「ミレア様!?」

 少女の行動にアレウスは呆然とした。

 しかし、ここにいては危険だ。不本意ではあるが、ここから去る目的も兼ねてミレアを追いかけるしかない。




 ──青年は駐車場で足を止めると、後ろにいる二人に怪訝な表情を浮かべた。

「何か用か」

「名前は?」

 アレウスは何かを言いたげなミレアを一瞥し先に口を開く。

「ベリルだ」

「あなたは──っ」

 言いかけて声を詰まらせる。

 しかし、ベリルはそれに面倒な顔はせず、次の言葉を待っているようだった。

 無表情ながらも刺々(とげとげ)しい人ではないことを理解したミレアの緊張が少しほぐれる。

「何か、されているのですか?」

「ああ」

 ベリルは、「そんな事か」というように二人を見やった。