Boys Kissシリーズ・『オヤジとのキス』

でもきっと、コイツがいなきゃ、オレは生きていけない。

オレの全ては、コイツでできているんだから…。

「…ああ」

消え入りそうな声だったけど、オレはちゃんと言った。

オレを抱き締める手に、再び力がこもる。

「ありがとう。それじゃ…」

オヤジは少し離れて、微笑んだ。

「今度、俺の部屋の掃除も頼むな」

「…はあ?」

「いやー。部屋も限界でな。そろそろヤバイんだ」

…コイツ、ただ単に掃除するヤツが欲しいだけなんじゃないか?

疑心にかられたオレに、オヤジは耳元で囁く。

「―ちゃんと家の合鍵、渡すからな」

………オヤジには、やっぱり敵わない。