純は、アパートの部屋に入るなり、また私を抱きしめた。 「何があったの?」 今度は優しく聞いて来た。でも私は答えられない。 「オレのせい?」 純は悲しそうに呟いた。 きっと私の体がビクッと反応したのだろう、純は自分のせいだと確信したようだ。 「言ってみて。オレ何かした?」 純の心配そうで、悲しげな目を見て…、 私は昨日見た事をポツリポツリと話し始めた。