それは、一睡の望みに縋る…そんな強い目をして。 「…一つだけ、チャンスがある。」 「「…チャンス?」」 あたしと亜子さんが声を揃えた。 「翼が日本を出るのは、3日。」 3日……。 「ぁ。」 『あと3日か……』 その翼の言葉には、そういう意味があった。 「その3日に、翼の結婚式があるんだ。」 ……はぃ? 「翼の……?」 「一つ言い忘れてたけど、もう結婚式の日取りが決まっててな。 相手の女の人は、三隅 明梨っていう人だ。」