「よし、帰ろうか。」 あたしの右手をキュッと握って、歩き始める翼。 「うんっ。」 まだ翼の温もりが残る体は、温かくて。 寒さなんて、そんなに感じなかった。 「あと、3日か……。」 そう呟いた翼に気付きはしたものの、ペアリング出来上がりの日のことだと思い、何も言わなかった。 だけど、それを聞いていれば………。 …後悔するのは、全てを知った後…。 もうすぐ近付いている現実に、あたしだけが気付いていなかったんだね……。