「…泣くなって。 もしもの話だろ?」 「だって………。」 「分かった、俺が悪かった。 だから、泣くなよ…。」 翼は真っ暗な道端の中、あたしをそっと抱き締めた。 前の買い物帰りの時みたいに……。 「翼、ちゃんと言ってくれないと分からないよ……。」 「……。」 「…何で、よ。」 翼はちゃんと言ってくれない。 大切なコト程。 「…ホントは、言ったらダメなんだよな。 困るのは、由美と親だって分かってたから。」 困るのは、あたしと親……。