数分くらいだろうか? そのままの状態でいた。 ママ達は寝ていて、誰も知らない。 「…由美?」 ぇ。 顔を上げると、優しく笑う翼の顔があった。 「あ、ぇ?……ちょ。」 起きてたの? そう言おうとしたら、乗っけられてただけの腕が、あたしを強く抱き締めた。 「……つ、翼?」 「初めて名前で呼んでくれた(笑)」 嬉しそうに言う翼に、あたしは顔を背けた。 だって、今まで"アンタ"でしか呼ばなかったもんね。 「ねぇ、翼?」 あたしは、翼の腕の中、聞いてみた。