ふわふわした茶系の髪が夕焼けに染まって赤く透けてて。
ほほえんだ顔がまさに天使。
それでいてどこか毒を隠し持っていそうな。
「ビンゴーーーッッ!!」
「えっ?!」
いきなりビンゴ、言われたらビビるわな、そりゃ。
俺、思わず車にベタッと張り付いて、その天使の顔を覗き込んださ。
しかも馬鹿だからさぁ、言っちゃったのよ。
「お兄さん、俺だけの天使になって!!」
アーメン。
ってアホかぁっ!!
なんだこの告白!?サブいだろがっ!!
案の定、目の前の天使、口元押さえて笑い堪えてるじゃん!
魔王なんて腹抱えて声にならない声出して笑ってんじゃん!
穴があったら入りてえとはまさに。
電光石火の勢いで失恋した俺様でした。
しかも後で知ったさ。それが失恋回収車だってことに。
シャレになってなくね?!
はい、俺のターン終わり。
結局俺様、螢が一番好きさ好きさ好きさー。
はーいご苦労様!(作者)