東條は楽屋の電気を点けた。急に明るくなった視界に、タキは目を細めながら彼を見る。
すると寝かされていたライやショウ、彩都がピクリと瞼を動かした。
「ん~……?ってなんだよここ!?」
真っ先に飛び起きたのはライ。キョロキョロと室内を見回してから、やっと東條の姿に気付いた。
「東條がなんで?ていうかここどこだよ?!」
そう言いながら詰め寄るライの姿を相変わらず不敵な笑みを浮かべたまま、東條は口を開いた。
「ここはライブハウス“ORANGE DOTS”だよ。今日は海斗たちがクリスマスのイベントライブをしてる」
「はぁ?!」
「どういうことだよ?!」
叫ぶ二人の声にようやく起き上がったショウと彩都も、意味がわからずぼんやりしたままその場で東條を見ていた。
「うわ!イケメン4人に見つめられたら、俺どうにかなっちゃうよ~」
恥ずかしそうに頬を手で押さえる東條……ってアホか!!



