さて、いい加減にそろそろラストへ向けて書けや!という林くんからの叱咤激励がはいりましたので。(なんで林?!)


ちょっと場所を移しまして、ライブハウスから少し離れた漫画喫茶。
ライとタキが黙々と漫画を読んでいる。


ライの手には“ワン○ース”
タキの手には“バ○ボンド”


メジャーなのが好きなようです。はい。


「な、そろそろライブハウス向かった方が良くね?」


不意にライが腕時計を見て顔を上げると。


「えぇ?!なに泣いてんだよ!タキ!」


「だって……武蔵が、武蔵が痛そうで……」


「いやいやいや。武士なんだから仕方ないじゃん!痛いのは覚悟の上じゃん!」


……なんか、違わないかい?


ライはタキの漫画も一緒に片付けてくるからとソファから立ち上がって個室を出て行く。
なにげにカップルシートにいた二人です。


すぐに戻って来たライとタキは上着を着て、出る準備。
その時。


コンコン。


誰かが個室の戸をノックした。


なんだ?


扉に近い方にいたライが、不思議に思いながらそれを開ける。


「……え?」