「あ、もしもし東條です。はい、はい、……確保ですか?!……はい、……あ、彼もなんなら一緒に捕まえてもらっても結構ですー。……はい。お待ちしてます……よろしく」
プチ。
通話を切った東條は、ニンマリと唇をゆがめて見せた。
うわー、悪い人の顔だ!!
メテオの三人、同時に思った。
「今日はキミたちにもとっておきのクリスマスプレゼントがあるから。お楽しみにねー」
そう言った彼は満面の笑顔で楽屋から出て行こうとした。
「あ!ハルタくん、本当にそのイグアナちゃん、今度抱っこさせてねー!」
最期にそれだけ言うと、スキップでもしそうな勢いで廊下を歩いていってしまった。
「……なに、あの人。あんな怪しい人がプロデューサーでいいの?」
「取り敢えず、イグアナ好きみたいです」
「プレゼント……やったぁ!なんだろう?!」
「こら、ナオヤ。鵜呑みにすんじゃない。明らかに怪しい会話だっただろうが」
その通り、アッキー正解!
しかしそんなアキトの声も届いているのかいないのか、ナオヤはワクワクしながらプレゼントがなんなのかを妄想するのであった……。
読者様にはうすうすお分かりかも・笑