「あれぇ、もしかしてキミたち音速メテオロイドの子?」
アキトに睨まれ、胸倉掴まれたままの体勢でものんびりと口を開いたのは。
「どうもー、PRISONERのお世話してる東條と言いますー」
セルフレームの眼鏡の奥の細い目が、糸のようになってアキトたちを見た。
「プリズ……ってことはあんた、クリスカのプロデューサーってこと?!」
「ピンポーン!大正解!!」
アキトは慌てて彼の服に掛けていた手をほどいた。
「すみません、てっきり変な輩にウチのハルタが絡まれてるのかと……」
ぺこりと頭を下げた彼に、東條はひらひらと手を振る。
「いやぁ、いいよー。僕も無理矢理だったから」
そこでナオヤがハルタからやっと離れて口を開いた。
「で、ハルちゃんたち、なにやってたのさ?」
「あぁ、実はトイレで東條さんとペットの話になって。で、偶然にも同じ動物飼ってるっていうから」
ハルタは手にしていた携帯電話の液晶画面を、ナオヤとアキトに見えるようにかざした。
そこに写っていたのは。
「「イ、イグアナぁっ!!?」」
可愛い、のか?
てかデカいとか関係あったのかしら……?