「あー、でもわかる。あの人めっちゃクールだよなぁ~。ギターも巧くて、顔も良くて優しそうで……」
ハイジが珪甫と一緒になって紅志を見つめていると、珪甫がガシッとその両肩をつかんだ。
「だろ?!そうなんだよ、岡崎さんは俺が今までに会った男の中で一番カッコいいんだよ。もうマジハンパなく!!ハイジにもわかるんだな!よし!オマエも会員にしてやる!」
おっといきなり人が変わったようにまくし立てる珪甫です。
「は?会員って……なに?」
ハイジくん、目が点。当然ですな。
しかしそんなことは気にもせずに珪甫は話し続ける。
「決まってんじゃん、岡崎さんファンクラブだよ」
「そんなんあるのか?!」
「俺が作った」
「……あのー、会員は俺で何人目?」
「三人目だ」
「え、もう一人の会員は?」
「ハイジの作者様だ」
「マジ?いつの間に!?」
重症だわ、こりゃ。と頭を抱えたくなったハイジは、珪甫の将来を心配したとかしないとか……。
紅志フリークな珪甫でありました……。