「ねぇねぇ!オマエはなんで喋れるの?」


嬉々として話しかけてくる海斗に、ぶっさんは仕方ないといった様子で返事を返した。


『……スーパーにゃんこだから……?』


「へぇ~、そうなんだ?!すげぇな~、スーパーにゃんこって!!」


だから疑えよ。


『おぬし……馬鹿なのか?』


半眼になったぶっさんは呆れた様子で海斗を見上げ、むくっと起き上がった。アスファルトの上にちょこんと立ち上がり、前足を揃える。


そして長ーい尻尾をパタリと振ってから、白いヒゲをヒクヒク動かした。


『おぬし、さっきから見られておるにょ』


「へ?見られてるって誰に……あ!!」


ぶっさんが顎をしゃくった方へ首を回した海斗の視線の先に、ポカンとした表情で彼を見つめる人影が2つ……。