…………。


海斗の思考がストップした。
まあ当然だわな。


「えっと……、え?誰か……」


キョロキョロと辺りを見回すが、裏路地には人影もない。


気のせいかな?


『どこ見てけつかんねん、こっちにゃ、こっち』


え、どこの方言?


海斗はゆっくり首を回す、自分の足元へ。


まさか、まさかだよね……。


「え、今しゃべったの、オマエ?」


『そうにゃ。なんか文句あるんか?』


相変わらずの体勢のまま、ぶっさんは鋭い視線を海斗に送る。その碧に光る眼が素敵です。


海斗はといえば、目の前でにゃんこが喋っているという不自然さに一瞬固まったものの、さすがの彼。パァッと顔を輝かせて叫んだ。


「すっっっげぇ!!マジっすか!?マジでオマエ喋れるにゃんこなの?!え?ロボット?AI?はたまた妖怪?!」


『……失礼にゃ、ワシはれっきとしたスーパーにゃんこにゃ』


「スーパーにゃんこ!?うわ、スッゴい!!」





あ、納得しちゃうんだ……。