弱りきった表情をするタキの顔を見て、ライは仕方ねぇなぁ、と肩をすくめた。


「貸しだからなー」


「マジ?!サンキュー!」


スキップでもしそうなタキの反応に、ちょっぴりひいたライ。


「どんだけアイツらが好きなんだよ……」


やっぱムカつく!


タッキー、そのうちライに刺されるんじゃ……なんつって。


「そういえばショウは今日なにしてんだ?」


ふと気になって、タキは呟いた。


「アイツこそ女といるんじゃねぇの?てかショウって洋モノ好きだよな?」


「は?」


こ、こら!ライ!
その言い方は何かがちがうやろ!


「だから、ショウの好みって外国人かハーフの女ばっかじゃね?」


「マジで?初耳だけど」


目を丸くするタキに、ライはニヤリとしながらショウの歴代の彼女の名前を挙げていく。


「確か最初はリサだろ、んでローザ、アリア、サラ、クリステル、マーガレット……」


「ちょ、待て。マーガレットは違うと思う。アレは日本人だ、完璧!しかも彼女じゃねぇし!」


マーガレット……またの名をQちゃん……。


って、名前だけ登場かい!!


すまんQちゃん。