椅子に座ったままで気を失って突っ伏してしまったマキを、アトミヤはずるずると引っ張って引きずった。


ドサッ。


ガン。


ガスッ。


ゴツン。


……何がどこにぶつかってるのかは愚問だったり。


苦労して長身の彼をソファまで運んだアトミヤは、ふぅ、と一つ溜め息を吐き出した。


「さて、マキちゃんには重要な任務をしてもらわなくっちゃね~」


そう言いながらアトミヤは指をポキポキと鳴らした。
口元があやしく微笑む。


やがてその指先は相変わらずぶっ倒れたままのマキの衣服へのびて──。









キャーッ!マキちゃん裸!?




んなわけありません。彼、硬派ですからおいそれと素肌なんぞ見せやしません。


というかこの展開はなんでしょう?





……わ、私は知らんよっ!