「螢、いつまで手ぇ握ってんの?迷惑だろ」
超絶美形が笑顔で螢に声を掛けた。もちろんその瞳は笑ってない。
「ん?あ、あぁっ!すいません興奮しちゃって!!」
「いや、いいけど……」
恥ずかしそうに手を離した螢の腕を、颯人はグイッと自分の方へ引き寄せて作り笑いのまま紅志に視線を向ける。
「どうもすみません、プライベートの時に。ありがとうございました」
バカ丁寧に頭を下げた彼の視線の冷たさに、思わず背筋が寒くなった紅志だった。
おぉ!まじコワいんですけど!さっさと退散しよ。
「か、歌夜!行くぞ!」
むんずと横で口を尖らせている歌夜の手をとって、紅志は足早にレジへと直行だ。
「え、あ、私と握手はしてくんないの!?ちょっとぉ!」
……歌夜ちゃん。彼らは女の子には痛い目に会っとるから、ね……。



