「やっぱプリズナーが最高だなぁ!!」


叫ぶのは螢。その横で渋面を作っているのは、もちろん颯人。


さっきから螢、あのギターの野郎しか見てないんだけど!?
くっそー、帰ったらぜってーオシオキだっ!!


……螢、今夜はきっと眠らせてもらえませんよ……・笑






「武瑠さん、なんか、私、人に酔ったみたいです……」


「大丈夫和穂ちゃん?!ほら、ちょっと後ろに下がって」


「すいません、せっかくのライブなのに……」


申し訳なさそうに謝る和穂の頭を、武瑠は優しくなでなで。


「いいんだってば。無理してまで立ってなくていいから、な。なんならこのまま休憩でもしにラブホ」


「いやだっ!武瑠さんたらっ!!」


バシィッ!!


「ヘブッ!!」


和穂の張り手が武瑠の背中に炸裂!!


……いや、こんなキャラじゃないやろ。