ゆあ、本当にシンの事全然知らなかったんだ…。

いっつも一緒にいるのに



「けーちゃん」

「ん?」

「シンって身長いくつあったっけ?」

「あー、確か俺よりデカいからなぁ、175くらいなかったっけ」



わぁ、そんなに



「じゃあさじゃあさっ、1番好きな食べ物は?」

「辛口カレー?」



ゆあがいっつも持ってくおすそわけカレーは、甘口なのに



「じゃあ、好きな色っ…」

「ゆあさっきからシンのことばっかり、なんか妬けるな」

「えっ、妬けるの!?」



びっくりしてけーちゃんの言葉を繰り返すと、けーちゃんがくすっと笑った。



「冗談だよ」



なんだぁ、冗談か。

妬いてくれたりしたら、ちょっと面白いのになぁ



「ゆあは、シンが好き?」

「えっ」



急に、けーちゃんが聞く。



「好きっ、好きだけど普通に好き」

「ははっ、普通に好きか!」



な…なに?

急に、びっくりするよ



「…じゃあ、俺は?」



け、けーちゃんの事?

それは、もちろん…



「すっ…好き、です。」



本当は、"だいすき"。

すごくすごく好き。