「あれ?けーちゃんの家?」



けーちゃんについていったら、着いたのはけーちゃん家。



「デザート食べに行くんじゃなかったのー?」



イチゴがいーっぱいのった、イチゴのケーキ…



「うん、そうだよ?」



そうだよ、って…

じゃあここ、けーちゃん家に似たケーキ屋さん?

でも上から下まで見ても、間違いなくここは見慣れたけーちゃん家で、後ろにある向かいの家は、間違いなくゆあの家。



「はい、どうぞ」



もう何度も入ったことのある家の中にけーちゃんが案内する

ゆあは首を傾げながら家の中に入った。



「おじゃましまぁーす…?」



中に入っても、やっぱりけーちゃん家だ。



「あ、先に2階行ってて」

「うん」



2階にあるけーちゃんの部屋に行く途中で、少し隙間が開いてたシンの部屋を覗く



「わっ、ゆあ!?」



静かに見てたのに、ばれた。

シンはこっちに来て、部屋のドアを開けた。



「なにお前、兄貴と"デート"じゃなかったっけ?」

「そうだよ」

「へー、随分早いお帰りだな」



今は、お昼の3時

友達とあそぶ時だって、こんな早くは帰んないよ

ゆあだって、こんなはずじゃなかったもん。