―カシャン いつものように自転車を止めて、けーちゃんが上を見上げる。 不思議そうに首を傾げて、郵便受けに入っている手紙を抜き取ると、けーちゃんは家に入って行った。 「……ぷはっ!」 いま、ゆあが居るのはけーちゃんちに生えてるおっきな木の裏。 だからゆあがそこに居るんだって、ばれないように、今まで息を止めてた。 朝早くに、けーちゃんが帰る前に郵便受けに手紙を入れた。 そしていざ自分の家に戻ろうとしたら、けーちゃんが帰って来ちゃうんだもん。 だから慌てて隠れたの。