あげはからの電話があったあと俺は必死に体育館裏に走った。



焦りで息が荒れる。



頼む…頼む…頼む……



無事でいてくれ……




必死に走って体育館裏にいるあげはを探した。




すると小さな身体の影が体育館の端に見えた。



あげはとは限らないのに、何故か俺はその人があげはだと確信した。



そしてその影に近付いていった。



小さな影が俺に気づいたのか一瞬ビクッと震えてうつ向いていた顔を上にあげた。


「…………恭……。」