僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅱのレビュー一覧
完結おめでとうございます。 さまよう羊たちはそれぞれ道を見つけたみたいで良かったです。 誰にでも闇はあるはず。それをどうするか…周りの仲間の大切さ、親の大切さ、愛、気持ちを再確認させていただきました。
切なくて、けれど楽しくていつもいつもそんな、小説をお書きになってる沙絢さんですが、今回シリアスな場面が多くて、ドキドキしていましたが、最後に皆が仲良くなってホッとしました。 700ページあたりでは、結構ドロドロだったけど、その所も“愛”を感じました。 また、4人の過去。そんな所にも読んでいて苦しかったです。 けれども、“友情”を感じ凄く泣けてきました。 ぜひ、またⅠから読ませて頂きたいです ※言葉が下手ですみません
愛を求めて彷徨うヒツジ。 そのヒツジ達が集うその場所に 確かに在った物語。 ……………………………………… 人は人を愛する。 愛無しには生きられない、だからこそ、人は愛おしい。 そんな風に思える作品です。 著者の沙絢さんが時に重く、暗く、だけど繊細で温かく『愛』というテーマに向き合って描いた物語。 自分の『愛すべき人』がきっと見えて来る筈です。 前編後編とボリュームのある作品ですが、きっと疲れず、飽きずに読めるそんな素敵な作品です。
――あたし達は、あの頃の自分達に逢えるのなら、何て言葉をかけるだろう。 頑張れ?負けるな? 凪、彗、有須、祠稀を中心に秘密、過去、現在がとても繊細に描かれています。その行動に、言葉に、何度涙したかわかりません。そして、私自身、何度も助けられました。 Ⅰ、Ⅱ合わせて1500ページほどの感動大作です! いま悩んでいる人へ、勇気が欲しい人へ。 ぜひ読んで頂きたいです。 ひとりじゃない。 絶対に。 何度も迷って、迷って。 探し物は、そこにあったよ。 あなたの探し物を見つけてください。
凪、祠稀、彗、有須 四人は何かに導かれるように一つの部屋に集い、そして共に日々を過ごし始めた。 前半で彗と有須の秘密が暴かれ、そしてこちらの後編では祠稀と凪の頑なに閉じてきたはずの秘密が晒される。 自分を守るために。 誰かを守るために。 憎み恨み隠し、たった一人で耐えて戦って。 強くあろうとした。弱さを知っているからこそ。 それが間違いだとか正しいとか、そんなことはきっと誰にも言えない。 たくさん泣いて傷ついて苦しくて負けてしまいそうになっても、時間という名の道が誰の背中にもきっと、あるんだと。 未来は幸せに溢れてる、なんて言えないけど過去はきっといつか笑って話せるかもしれない。 そこには必ず、人がいるから。 繊細で綺麗な文章に、必死に過ごす四人の姿に引き込まれました。 心に残る作品、ありがとうございました。