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「明日から夏休み。みんな風邪ひかないように~。以上」



キーンコーンカーンコーン


怠そうな挨拶で夏休み前最後のHRが終わり、鐘がなると同時にクラスほとんどが姿を消した。

あたしもその中に紛れ込もうと鞄を持って、そそくさと逃亡完了……


しようとしたあたしの前に立ち塞がったのは、茶髪の性悪キング。

「失礼しまーす…」


あたしは見なかったフリをして、通り抜けようとした瞬間……





「ははーん、逃げるんだ?尚輝先輩が襲いに来ても知らねぇからな」


ギクッ


ふははははは

栗沢美海 17歳
確保されたみたいです。

合掌。チーン





「いやぁだぁ~っ」

「つべこべ言わずにさっさと歩く!」

「聖夜の鬼、悪魔、大王」

「ふっ、何とでも言え!」



こうして、あたしは今生徒会でイジけてる真っ最中。

早く帰りたいのに……