「お客様は?」


「今は誰もいない」


「良かった!じゃ、二人で祝おうよ」


「その為に?わざわざ買いに行ったの?」


「まあな…」


照れた顔の卓は奥の部屋に入り花束とチキンをテーブルに置いた


「卓…私…心配したよ〜」


「泣くなって〜」


卓は優しく頭を撫でて、急いで二階へ上がり、あの花束を持って来た


「泉!この赤いバラの花束は結婚記念日のプレゼント。こっちの色んな花の花束は、開店祝いのプレゼントな」