過呼吸も治まり、野次馬も解散した。 「はぁ。助かったー。ありがと。」 堺君は突然私にもたれ掛かってきた。 「ちょ……堺君…。」 「…よかった…。」 堺君はボソッと呟いた。 その声に私はちょとドキッとした。