ユキノカケラ

私は茜に心配かけっぱなしや。


…最悪やん!!


「――もう、いやや…。」


「何が?」


ハッと我に返り横を見ると、堺君がいた。


「…堺君、何してんの?」


私がそう言うと、嬉しそうにニコッと笑った。


「俺の名前覚えてくれてたんスね!」


そりゃ、忘れないっしょ!?


私はアンタにコクられたんだよ!?