ユキノカケラ

いざ今の気持ちを伝えるとなると言葉が出てこない。


「えっと…。あの…。」


私は目を泳がせて挙動不審になっていた。


そんな私に優は気付き、真剣な顔になった。


「私さ、優と言い合ったりするの好きなんだ。優としかできないし…。
私、好きって気持ちがよく分かんないの。一度封印したから…。だから、」


「じゃあ待つ!!」


優は私の言葉を遮った。


「お前の気持ちがハッキリするまで待つよ。てか、今はお前しか見えんのやけどなっ!!」


そう言って、ニカッと笑った。