幼なじみセンチメートル

「………ガンバレ。」



棒読みでケンにエールを贈ったカゼは、スタスタと校舎に入っていってしまった。


心にもないセリフを…





「やべ、数学の宿題忘れた。カンナ、見せて」

「仕方ないわね。貸しだからね」



イノリとカンナもあたかもケンとは他人のように振る舞いながら校舎へと向かう。




残されたのは私とチャリに埋もれたケン。




「…ケン、どんまい」

「えーっ!キヨまで放置する気!?」



そんな縋るような目で見られてもねぇ…。


はぁ…仕方ないな。




「今日学食奢ってよね!鈍くさいアホケン」


「だからやっぱりキヨ好き―♪」



はいはい。


こんな惨めな姿の幼なじみを放置するワケにはいかないよ。





ケンを自転車の間から救出してから、倒れた自転車を起こした。



これも全部っ!

あんのバカ俺様のせいだよね!