幼なじみセンチメートル

「…結婚したら、こうやってカゼともみんなとも会う事がなくなるんだよね」


「………そうだね」




幼なじみは幼なじみであって


いつか、知らない他の誰かと結婚したら

この関係は終わってしまう。




それは呆気なくやって来るものなのかな。





一緒にいるのが当たり前なのに


いつの間にか



一緒にいないのが当たり前になっちゃうの…?





「………キヨはイノリと結婚するから大丈夫」


「それは絶対にないよ。カゼもさっきの聞いてたでしょ?…イノリは私と結婚するのありえないって思ってるんだよ」


「………本当にそうかな」




カゼはフッと笑うと縁側に寝転がった。



つられて私も寝転がる。






「………大丈夫。大丈夫だから」


「…うん」


「………キヨはずっと、イノリだけを好きでいてね」




もちろん。


今の私にはイノリ以上なんていないもん。




この先もきっとそんな人、現れない。


現れたとしても気付かない。





辛いとか
叶わないだとか


そんなものもう知りすぎて、何ともないよ。