幼なじみセンチメートル

「私はお姉ちゃんと違ってダメ子だから、将来の選択肢なんて無いよ。親にさえ見放されてるもん」




小さい頃から、いつもお姉ちゃん優先で私は二の次にされていた。



私がイノリに異常なほど依存するのは

そのせいもあるのかな。





「…俺は華月は立派だとは思わねぇけど」



華月(かづき)とはお姉ちゃんの名前。


お姉ちゃんは赤ちゃんができちゃったから高校を中退して、親の反対を押し切って駆け落ちのように結婚した。




「それにお前は、バカだけどダメじゃない」


「私、きっとイノリがいなかったら本当にダメな子になってたよね。グレてヤンキー…?になってたかも」



眉毛ハゲにして、髪は真っ金パ。

濃いメイクをして常にガンを飛ばしている、そんな子。




「ぶっ…!キヨがヤンキー?ぜってぇ恐くねぇ!!ぎゃはははっ!!」



そんなにお腹抱えて笑わなくてもいいのに…。




イノリは地面をガンガン叩きながら笑っている。




「…あぁ!分かったぞ!」

「何?」

「キヨがグレねぇように俺、幼なじみになったんだよ。絶対そうだ!どうりで面倒くせぇのにキヨの面倒見るのやめられねぇワケだ」



イノリだって私がいなきゃグレてたくせに。



でも、そうだったらいいな。





イノリの存在には物心ついた頃から救われてるもん。




それが恋心だと気付いてしまったのは、きっと…