幼なじみセンチメートル

土手は自宅から歩いてすぐの場所にある。


遮るものがないその場所は空が広く、夜になると零れ落ちそうな程の星が輝き出す。



まぁド田舎だから、何処にいても見晴らしはいいんだけど

土手は特別。





小さい頃からよく5人で、願いが叶うよう祈りを捧げる場所だから。




その時祈る私の願いは昔から変わらない。







「わぁ…!」



土手に着くと、草むらに紫陽花が咲き誇っていた。



「綺麗だろ。今ちょうど満開の時期だなって思って」

「凄ーいっ!カタツムリでかっ」

「お前、喜ぶとこ違くね?」




今だけの花束を見渡した後、私達は土手の斜面に腰を下ろした。




雨雲を呼んでるような風の音だけが響く。