幼なじみセンチメートル

「あっ…それとも、いつも2人乗りで通学してる背が高くて少しガラの悪い人が彼氏だったりしますか?」



背が高くてガラの悪い…



「イノリのこと?イノリはただの幼なじ……――ぶっ!!」



いきなり後ろから伸びてきた手に顔を叩かれた。


地味に痛いっ!




「そーだよ。ラブラブなんだよ…って事で、その願いは却下だ」



いつの間にか後ろに立っていた顔を叩いた犯人のイノリは、後輩くんを見下ろす。




「背の高い少しガラの悪い人じゃなくて、背の高いかなりのイケメンって言えよな、クソガキ」



イノリはサッカー部員達をシッシッと追い払う。





イケメン?誰がよ。


イケメンっていうのはイケてるメンズの略であって

イノリみたいな冴えない男とは正反対の人の事を言うんだよ?





「お前は誰にでもいい顔すんな!気ぃ持たせるような事してっと、あのガキみたいに誰かを傷付ける事になるぞ」


「いい顔なんかしてないもん。…てかさぁ!あんな事言ったら私に彼氏出来ないし、イノリにも彼女出来ないよっ!?」


「いいだろ、別に。俺は彼女なんて面倒くせぇのいらねぇし、お前の心配しなくて済むし?一石二鳥じゃね?」


「私の心配?」



私に彼氏出来るかもって心配?




「…ちょろちょろ誰かについて行かないかって心配しなくて済むってことだ」



何だ、そんな理由か。

…ちぇっ。





イノリはいつも彼女じゃなくて妹扱いするんだもんな。


私の方が誕生日早いのに。