幼なじみセンチメートル

「………キヨ、呼んでる」



後ろの席のカゼに肩をつつかれ後ろに振り向くと、

カゼは教室のドアを指差した。



そこにいるのは数人のサッカー部員。




「あれサッカー部の人達でしょ?カゼに用があるんじゃないの?」



小さい頃からサッカーが好きなカゼは、サッカー部に入っている。


ちなみにイノリはバスケ、カンナはテニス、ケンは軽音楽部。



私はというと、イノリと一緒にバスケ部に入ってたんだけど


1年生の時の成績が散々だったから、親の強制で退部したのだった。




「………マネージャーの勧誘という名のナンパ」


「ナンパ?なんで私!?」


「………キヨたまに、俺見にくるから」




確かにカンナと一緒に練習見に行くけど…


それとこれと何の関係があるんだろう?




「………キヨはいつもニコニコしてるから、男はやられる」


「よく分からないけど…マネージャーなんてやる気ないから断ってくるね」




マネージャーが云々の前に、親に部活やるなって言われてるし

サッカー部ってマネージャー取ってないんじゃなかったっけ?




「あの…」

「おー、清田さん。いきなりごめんね。コイツがさぁ清田さんのメアド聞きたいんだと」



部員達の元に向かうと、ドアにいた部員達がみんなで1人の部員を肘でつつく。


顔を知らない所からして後輩らしい。




「清田先輩っ!お願いします!!」


真っ赤になって頭を下げてくれる彼は、イノリにはカケラもない可愛さが滲み溢れている。



イノリにもこれくらい可愛げがあったらいいのになぁ。