recollectionⅡ‐遠い音‐




「うわっ、ヒドいっ!」

私はそう言いいつつ笑っていた。

「さすが悪友」

ケラケラと友人たちが笑った。


変わってないなぁ。
そう思いたかったが
やはり何処となく
みんな変わっていた。

そう思いながら笑っていたら

「ほらほらヒロ!」

女子が手を引っ張って
小さな少年を連れて来た。

小柄な体、
不釣り合いな学ラン、
笑い顔。

「――大夢!」

彼は、

「よっ」

そう言った。