recollectionⅡ‐遠い音‐




「おぉーっ、和奏っ!」

走り寄ってきたのは

「うはっ、久し振りっ!」

一緒に過ごしていた
友人たちだった。

「それが冬服?良いなぁ」

彼女たちの纏う冬服は
黒い服で
白いえりに黒いラインが
一歩入っている、
白いリボンの冬服だ。

以前は自分もきていたんだなよなぁ、と思った。

「今から展示?」

「うん、見に行こうと思って」

そう言って
私の背後に隠れていた怜佳を
隣に招く。