場面が変わる。

「まろん、君の手料理が食べたい。キスがしたい。抱き締めたい。」

"美味しくない"と言ったのは
私の料理を食べたんじゃなくて、自分の料理だったからなんだね。

でも…残酷な事に

私はあなたに触れるの。

「陸登…私はあなたに触れるんだよ?ほら…。」

だけどあなたは分からない。

今の私は魂だけで

肉体はないから_。

だって見えてなんか居ないもの。

私の姿も声も

あなたに届くことは無いんだから。


じゃあ、なんで私は此処に?

何かあるから居るのかな。

あなたの身に何かあるから?

それとも何かを伝える為?

私がまだ天国に行けないのは

きっとあなたに何かをする為

神様がちょっとだけ使命くれたんだと思う。

きっと、あなたを守る為に

あなたの傍に居られるようにしてくれたのかな。