「あぁ。可愛いよ。花梨は…。」 「へぇ…花梨さんていうんですか。 顔も可愛いけど、名前も可愛いんですね。先輩、好きなんですか?」 おどけた感じで新田が聞いてきた。 「くっちゃべってないで、早く学年別に仕分けしろよ。」 「はぁい。」 僕が愛想よく返さなかったからなのか、少し、ふて腐れた様に机に向かって、仕分けを始めた。