「女っぽい名前ってやだよなー！！」
那岐が叫ぶ。
「まじ分かる、その気持ち」
意気投合。
その後、意味もなくゲラゲラと笑った。
「・・・俺のこと忘れてない？」
不機嫌そうにいうのは、もちろん俊哉。
「あ？お前ちっせえから見えねえんだよ！」
笑いそうになるのを必死に堪える。
確かに俺や那岐が180はあるのに対して俊哉はせいぜい160後半ぐらい。
髪も色素の抜けた感じの薄い茶色でさらに女々しさを増してる気がする。
・・・身長には関係ないけど。
髪が赤茶色で体格のいい那岐と、さらさらの薄茶色の髪をしたちっちゃい俊哉。
この2人が喧嘩してるって・・・。
・・・もう無理。
俺は声を上げて、思いっきり笑った。
