「バカ俊哉。こいつ困ってんじゃん」


なぎ(?)って奴はある程度常識がある人なんじゃないかって思った。


「何、このバカと仲良くなっちゃったの?」


バカって言われた俊哉はそりゃあ、もうご立腹。


俺が口を開く前に俊哉はなぎ(?)に反論。


「バカってなんだよ!那岐の方がバカなくせに!」


「数学6点に言われたくねえよ」


・・・俊哉、6点だったんだ。


がんばれ。


俺をのこして言い争いを続ける2人。


無視すんな、コラ。


「ええーっと!」


大きな声を出す。


喧嘩していた2人は同時にこっちを見た。


「仲良く喧嘩中悪いんだけど、俺の立場ねえから。後でやってくんね?」


にっこり笑った。


黒染めしてても、昔の雰囲気は抜けきってない。


さすが俺。


と自分を褒めてみる。


そしてなぜか2人は気をつけをした。